トヨタともの造り
今日,徹夜で一睡もしないまま,「グローバル企業組織」の授業で,
“日本の自動車産業は何故強いのか?”について藤本先生の本をまとめて,発表した.
結論としては,
「自動車」と言う製品は,
摺り合わせが必要な「インテグラル型」の製品であり,
それを製造するためには,同じような各部門間や会社間の連携が取れている
「インテグラル型」の組織が必要である.
日本企業はインテグラル型組織を構築する組織能力があり,得意であるので,
インテグラル型製品である自動車を作るのも得意だから競争力がある.
と言うことだった.
アメリカは短期的な利益や成長を気にして,戦略や組織も短期的な成果が出るように設計されるが,
日本は長期的な視野のもと,生産プロセスやそれらを常に改善していく組織設計やインセンティブなどの
短期的に成果の出にくいものにも資源配分を行い,競争力を持っていると言う考え.
何となく分かったけれども,なんとなく言いくるめられている気がする.
一番疑問だったのは,
「なぜ,日本企業がインテグラル型製品と相性が良く,
日本企業はインテグラル型組織を構築するのが得意なのか?」
ということ.
戦略や組織構造があって,それがたまたま相性の良い,自動車という製品を選択したから
上手くいったのか,それとも製品のアーキテクチャに組織を上手く構築していったのか,
どちらが先なのかが知りたかった.
ただただ「相性が良かった」が結論では,結果論に過ぎない気がする.
- 作者: 藤本隆宏
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2003/06/24
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